【ブログ】一番最初のビッグマフ、“トライアングルマフ”の特徴とは!? ビッグマフとジミの関係も!

長い歴史の中で生まれたモンスター。ビッグマフは、まさにファズ界のモンスターです。

最初のモデルが完成したのは1968~69年頃と言われ、発売までこぎつけたのが71年頃。今でこそヘヴィサウンド、ディストーション的な音など、ビッグマフに対するイメージはある程度の決まりがありますが、当時の音はいったいどんなものだったのでしょうか。

トライアングル。いつの頃からか、この最初のビッグマフはそう呼ばれるようになりました。理由はノブの配置が三角形だからです。後のビッグマフ、ラムズヘッドや第3期などのモデルと比べると小さめの筐体で作られていたこのペダルは、あのジミ・ヘンドリックスの手にも渡っていました。

ジミといえばファズフェイス、オクタヴィアなど、どちらかといえばブリティッシュ系ファズサウンドです。ビッグマフが開発された当時、ファズを多用するギタリストとしてジミにプロトタイプを渡して評価を聞いた、というのはリアルな話。実際のレコーディングではテックを努めたロジャー・メイヤーの制作したファズが多く使われていましたが、ジミ本人もこのトライアングルビッグマフは気に入っていたと言われています。

そんな最初期のビッグマフ。音はどうだったのでしょうか。歴代ビッグマフの中でも異色と言われるそのサウンドは、一般的なビッグマフでイメージされるヘヴィなリフやディストーションライクな整った歪みとは全く違っていたのです。

当時のサウンドを丁寧に再現して作られたWren and Cuff Creations Tri-Pie 70'です。

弾いてみると、ブライトで突き抜ける音色が特徴。シリコン時代のファズフェイスのように、ジリッとしたエッジの効いた歪みです。そこにビッグマフ、ラムズヘッド期のような倍音豊かなミッドレンジが加わります。後のビッグマフほどの重厚感はありませんが、十分に分厚く、それでいて心地よい音です。

また、歴代ビッグマフの中でも特に生々しい音です。ジミの音とは違いますが、歴代ビッグマフの中で最もジミの音に近いですね。逆に考えれば、「新しい音」を求めていたジミ・ヘンドリクスが気に入ったのも当然かも知れません。オリジナルモデルはかなりばらつきがあるんですが、Tri-Pie 70'なら安定して、常に上質なトライアングルサウンドを作ることができます。

気持ちが昂るファズサウンドです。